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土器屋由紀子(江戸川大) [2005年3月23日プレゼン資料]

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 富 士山頂の降水の化学成分:1990年〜2004年

土器屋由紀子(江戸川大学)

タイトル:富士山頂の降水の化学成分

富士山頂の降水の資料採取風景

降水量は測れない。上からばかり降るわけではない。しかし、降水量は多い。およそ年4000mm

富士山頂の降水量はなぜ観測できないか。藤村郁雄の山岳雨量計

富士山降水量。藤村(1971)より推定

富士山頂の降水:測候所の周囲4地点のサンプル量

降水量が測れないなら中身(化学成分)はどうか?:採水地点による変動が少ない。

富士山頂の降水:化学成分濃度

降水の化学成分濃度(山頂と太郎坊):土器屋ほか、1993

化学成分の鉛直分布(土器屋ほか、1993)

低気圧による降水と前線による降水(丸田ほか、1993、直江ほか、1997):台風方と南岸低気圧型・梅雨前線型と寒冷前線型・二つ玉低気圧型

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降水だけでは・・・:降水の化学成分情報は「積分値」・取り扱いに注意が必要なサンプル・時間分解能を考えると、霧水、エアロゾル、微量気体

降水と霧水の比較(Dokiya et al.2001)

降水とエアロゾルの化学成分(Hayashi st al.,2001)

エアロゾル、霧水、微量気体のほうが面白い:集中観測では「降水もついでに採っておこう」・・・もう一度降水を・・・

富士山頂の降水資料数(1990-2004)

東アジア(EANET)の降水(原、2005)

富士山頂の降水

2001年3月と6月の降水(Abe, Takahashi et al.,2003)

硝酸イオン・硫酸イオン比の経年変化

富士山頂の降水、これから・・・:日本のベースラインの1つとして・長距離輸送の影響を見る・雲物理過程のground baseの研究に・・・長く続けることが必要
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