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片山葉子(東京農工大) [2005年3月23日プレゼン資料]

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 大 気COSの鉛直分布とイオウ循環

片山葉子(東京農工大学大学院 共生科学技術研究部)


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微生物による大気成分の変換:亜酸化窒素−脱窒−窒素ガス−窒素固定−アンモニア:有機物−メタン生成−メタン−メタン酸化−メタノール−二酸化炭素:SCN-(チオシアネート)−COS(硫化カルボニル)−硫化物イオン・二酸化炭素

COSの生成と分解にかかわる反応:イオウ酸化細菌(Thiobacillus thioparus):チオシアネート加水分解酵素:硫化カルボニル加水分解酵素

土壌にCOS分解微生物はいるのか?:哺乳類の致死濃度を超えるCOSを短時間に分解する強力なCOS分解微生物が土壌中には常在する

COS:Carbonyl sulfide:大気のイオウ化合物では最も多量に存在する化学種:高度や緯度による濃度の違いはほとんどない

COS:生物影響:有毒ガスCarbonic anhydraseの基質となる:致死濃度2000〜3000PPM(ウサギ):フラックス

COSによる気候影響:Climate changes by COS

COSの発生源・消失源の割合

COSのサンプル採取地点:山頂測候所・7.8合避難小屋:富士宮口5合目:太郎坊避難所:植生はコケ植物や地衣類など、土壌形成はみられない:森林限界付近、土壌形成あり:樹林帯

4ヶ所で同時に気体を採取する。4時間毎、24時間

分析方法:テドラーバッグ:液体酸素下で濃縮する:FPD-GC

対流圏下層のCOS濃度の動態:富士山山体を利用した大気中COSの鉛直分布:地表の土壌や植生の寄与・経時変動・経年変動・分解微生物
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