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三浦和彦(東京理科大) [2005年3月23日プレゼン資料]

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 バッ クグラウンドエアロゾルの測定

三浦和彦(東京理科大学理学部)


バックグラウンドエアロゾルの測定***1.都市大気エアロゾルの物理特性***2.海洋大気エアロゾルの物理特性***3.山頂および山麓におけるエアロゾルの粒径分布の測定

熱収支

エアロゾルの光学的厚さの経年変化***東京理科大学1号館屋上における観測結果***分解能:5nm・波長精度:±1nm***測定範囲:280nm〜2500nm***MSR7000により、太陽光の減衰量を測定することにより、光学的厚さ(大気層全体のエアロゾルの量)を求めます。夏季(6〜8月)に最大、冬季(11月〜1月)に最小をとりながら、いくぶん、増加傾向にあります。

東京で測定した個数濃度***CPCで測定したエイトケン粒子は、冬高く、夏低い季節変化、深夜に最小、早朝に最高となる日変化を示します。これは人為起源であることを意味します。OPCで測定した大きい粒子は規則的な季節変化、日変化をせず、気象の変化に敏感です。

白鳳丸(海洋研)航海で測定した個数濃度分布***100nmより小さいエイトケン粒子はほとんどが人為起源です。赤道付近の収束帯(A)やインド洋(C)や南大洋(D)における濃度は300個/ccと低く、東京の約300分の1です。

季節による分布の違い***日本近海のエイトケン粒子の分布を見ると、夏よりも冬や春に外洋まで張り出しています。これは、季節風の影響と思われます。季節の影響を受けない海域の経年変化を見ると、この50年間で有意な増加傾向は見られません。モニタリングのためには定点観測が必須。

Maritime Aerosols***dust・sulfate・SO2・nitrate・NOX・radon***Homogeneous Nucleation・Modification・liquid phase reaction・dry deposition・removal***本当に海洋大気境界層内で新粒子生成が起こるのか?

Hakuho Maru・Diffusion Dryer

みらい (海洋科学技術センター )***係留気球観測・OPC KR12, 300<d<5000 nm・インパクター***サンプリングタワー(3m)→実験室・SMPS,  4.4<d<168 nm・OPC KC18, 100<d<500 nm・OPC KC01D, 300<d<5000 nm・ラドン、トロンモニタ・サンプリングモジュール

ポータブル計測器・a portable sampler consisting of a low-pressure cascade impactor (PIXE Int. Corp., Model I-1L) and a mini pump (Shibata Co., MP-303)・CPC (TSI 3007) (d>0.01 mm)

鉛直分布・硫酸塩・雲・係留気球

富士山頂および山麓における観測の目的***バックグラウンド粒子濃度のモニタリング・自由対流圏の輸送プロセス・自由対流圏における新粒子生成プロセス・大気境界層との混合プロセス・山頂+山腹 or 移動観測

測定方法***粒径分布(乾燥状態で連続測定、点検時湿度特性?)・4.4<d<168nm 走査型移動度粒径測定器(SMPS 3936N25, TSI)d> 100,150,200,250,300,500nm・光散乱式粒子計数器 (OPC RION KC18)d>300, 500,1000,2000,5000nm・OPC RION KC01D***個別粒子の形態、元素分析(設置、撤収、点検時捕集)・インパクター・SEM/EDX、水透析***鉛直分布の測定(移動観測、係留気球観測ー太郎坊?)・可搬型OPC×2, CPC、インパクター×2、サンフォトメータ・Heガス2本、ウィンチ・三相200V・高度、気温、湿度・ラジオゾンデ・受信器

定点(山頂or山麓)測定システム***Manifold, Diffusion Dryer, Pump, Hygrometer

装置一式

スケジュール***鉛直分布・?月 下見、移動観測・?月 係留気球観測?***定点観測・2005年度?夏季設置・?月 設置、移動観測・?月 点検、移動観測・?月 撤収、移動観測・2006年度? 未定
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