富士山高所科学研究会



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イベント「よみがえれ富士山測候所」感想・アンケート結果[2005年5月17日資料]

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 イ ベント「よみがえれ富士山測候所」(5月17日)のアンケートまとめ

取りまとめは(財)静岡総合研究機構が行いました。ご意見をほぼそのまま掲載しています。

富士山測候所の活用





問2.富士山測候所の活用についてお聞かせください。

・予算次第ではないか。
・観光、教育など人が交流できる施設。
・天文、気象、植物学、スポーツ医学、物質加工。
・中国の“すす”の問題が読売新聞の一昨日あたりに一面に掲載されていましたが、今日の各先生の話を聞いた中で、やはり大気観測 としう継続性に必要なこと をまず活用すべきかと思います。
・高所環境における、生体反応と環境等、平地にはない特性がみられ、今後の環境問題や生活等を検討する際に有意義な研究データが収集できるものと考えられ る。
・自然観察施設として。
・研究拠点、登山者への環境教育施設。
・研究施設、トレーニング施設、避難所、ビジターセンター等。
・環境科学に関する研究に有意義な活用をお願いしたい。
・高所の環境を利用する研究施設。
・研究センターとして(気象庁から)文部科学省に移管して、国の施設とすべきである。
・長期的な気象観測(大気汚染など)
・スポーツ施設、トレーニング施設として。
・研究施設、観光施設として活用すべきと考える。
・高所医科学順応センター、山頂での大気モニタリング研究。
・高所研究拠点として。
・天文学、高所医学、地震火山学
・富士山及び気象観測に係る教育(歴史を含む)施設、大気モニタリング観測施設。
・本日のお話を伺い、その施設の尊さを知りました。国により働きかけを強めて、健康増進(心、身の)などを中心に活用すべきです。
・研究。
・高山病の予防研究や高所トレーニングセンター等に活用したらどうか。
・太陽エネルギーの利用(太陽光発電)
・パネルディスカッションの内容を目的とした利用。
・植物、大気。
・研究拠点。
・富士登山者避難所や高所研究施設として。
・物事を調べる時には、幅広い選択肢を持って、その上で調査する必要があると考えたから。
・気象関係、高所研究。地球環境研究拠点。
・調査研究。万一の歳の避難用。
・研究拠点
・(地球)環境に関する総合的な観測・研究施設
・医科学、スポーツと地球環境の保全に向け整備、活用がよくわかった。
・現状がよくわかった。
・気象状況の精密度、火山測候の継続性。





問3.問2で1と2に○(活用すべき)をつけた方にお聞きします。どのような目的に活用するべきだと思いますか?

・地球環境、医療など。
・極地高所研究拠点として、我が国には他に高所研究施設がないのならば、是非活用すべきである。数名の天気予報士が測候所がなくなったので、予報がはずれ ると言う人もいる。
・海外の高い山への登山者のために高所順応等、高山の登山安全を図る。
・現在ある施設を利活用することは望ましいが、コストがかかるから、研究目的を明確にし、それが国民生活、国家にとってどれだけ必要性があるのか理解を深 めることが大切だ。多くの登山者が富士山を訪れるから、研究成果を観光として活用することも一つの方法である。
・極地高所研究のため。
・大気調査、ランニングコストにとらわれない大きな成果が得られると思う。あれだけの施設を放置するのは勿体ない。
山小屋の場所として
・高所研究のため。
・高所研究拠点として運用すべき。
・日本一の高い拠点での地震及び宇宙の研究に活用すべき。
・地球の温暖化の防止や異常気象の前兆を捉える等、環境の保全や生態系の保護等への活用など、幅広い活用を期待できる。
・パネリストの紹介したような施設として。
・健康増進対策や天文学
・各種研究のために活用すべきだと思います。(高所でなければ研究できない研究)
・学術研究
・大気汚染の研究等、高所でしか出来ない調査、研究を進めていくべき。既存の施設を活かして欲しい。
・トレーニングセンター、天体観測、大気モニタリング。
・高所医学センター、大気観測モニタリング拠点、高山植物研究拠点(上部高山帯)、天体観測拠点。
・特に用途を定めることなく、いろいろの研究基地として使用できるようにしたらどうか。建物(施設)を残すことに価値があると思います。
・日本の文化基地として有効に活用すべきである。
・天体観測等。
・環境に。
・青少年の自然観察、理科自由研究、総合的な学習における個人の調べ学習等に活用できると思います。
・大気環境の観測施設として
・自然環境保全のための測定・実験施設。
・研究拠点。
・本日のテーマであった高所・局所での観測・体験が活かせる施設として。
・各研究拠点としての重要性は理解できるが、果たして高額の資金と維持費を投入して国規模で事業を起こすべきか、やはり広域、多方面で意見をまとめる必要 があると思います。
・岩坂先生のお話にとても共感しました。伊藤さんのお話にあった、富士山の上にいると自然に対し謙虚になれる、自然のありがたみがわかる、地球規模で環境 について考えることができるという話をお聞きして、富士山測候所が研究の拠点としてだけではなく、環境教育の場(ツール)として非常に有効なのではないか と感じました。
・多大な努力と必要性で建てられた建物をなくしたくない。
・高所でなければ得られない数々の実験を行う設備に活用すべきである。
・環境対策に。
・人間にとって有意義なもの、今回の4名の話からも様々な可能性のあることがわかった。科学的活用とトレーニング施設など。
・大気観測
・大気の研究
・高山病予防のための高所順応センター
・高山植物、天文学、気象学に大いに役立てられると思う。
・一部分を文科省で高所・極地研究拠点としての活用。一部は環境省の自然保護センター的な拠点としての活用。
・富士山の特長(高さ)を生かした研究施設にすべきと思う。今の時点では、具体的に何かはよくわからないが。
・地理的特徴を活かしたことに利活用すればよいのでは。
・各種調査研究あれだけ苦労して建てられた大変価値ある測候所を利用しない手はない。また、貴重な地理的条件での建設を国お責任で残すべきだと思う。
・有効であると考えられるものは活用してみるべきでは。
・今は不明。
・高所医療の研究。富士登山安全教育の拠点。
・自然、環境の監視施設。高度(地域)地での医科学、スポーツ等の研究。
・命をかけて開拓した富士山頂の施設。世界に誇る富士山の名とともに、極地高所研究拠点として、多目的な利用価値として効果は甚大なものと確信します。国 家的プロジェクトとして、国も優先すべきだと思います。
・地球環境の調査や科学発展のため。
・高地気象を長期にわたって観測することは、地球環境保全のための重要なデータを提供することとなる。無人観測ではなく、有人観測が是非必要。特に地球温 暖化の実態を正確に把握するために。
・日本一高所にある施設を有効に使うことに意義がある。研究内容については、いろんな情報を元に何でもいいのではないか。
・長期定点観測としてのデータは何ものにも変えがたい。過去のデータを生かし、今後も測定を続けるべき。
・(岩坂氏)気象観測としての価値はなくなった。しかし、大気観測拠点としての利点あり。(増沢氏、山本氏、浅野氏)視点をかえて同様。
・科学調査全般。
・いろいろな分野での研究のためにも。
・広い分野での研究活用
・研究施設としての利用価値は大きく、このままにしておくにはもったいない。各分野で大きく利用してもらいたいと思います。
・地球環境に対して今の地球の状況がどうあるかが情報として必要であり、話を通して、富士山が実験にあたって一番重要な所だということがわかった。最後の アピールにあった自然と体調を守るためにがんばって欲しい。
・日本又は世界の科学研究の拠点とすべき。
・研究拠点として。
・サブミリ波観測
・大気の化学的モニタリング。希薄空気中での健康調査。
・環境分野を中心に活用すべきと思う。
・測候所を遺産として残すべきだと思います。研究施設及び登山客への公開、利用施設等。
・天変地異に気象状態、情報が必要。登山家であっても日常生活でも興味。
・大気汚染など環境に関わる研究。高所における生理的な変化などの研究。
・気象観測もあわせて、現在厳しく取り沙汰されている環境面への影響を調査等できる施設として活用されればいかがでしょうか。
・天体観測。
・富士山測候所の重要性の認識に役立った。
・教育・野外活動の拠点。高所医療・スポーツトレーニング科学医学。
・大気や植物生態や人間への影響、天文学など、地球環境問題を監視、観測する総合科学研究所として活用すべき。
・天体観測等。
・平地では難しい研究、例えば、天文(宇宙)観測など。
・高山病予防のための医学研究の場。
・高所研究所の利用で国の管理でよいのではないか。再び作るのでは多くの費用が必要であり、せっかくあるので有効に活用すべきである。
・記念館。高所でのスポーツ医学研究に利用。
・富士山頂でしかできないもの。富士山噴火・雷の観測、影富士、ご来光の撮影。温暖化による凍土地域の上昇、緑地の上昇の観測。宇宙船の研究等。
・その施設の特性を生かし、極地高所研究拠点として、国内外の研究者の活用の場とすべし。
・天文学(自然観測)用の宿泊施設(極地体験のため研究者や一般向け)。極限環境機器開発。
・極地高所研究拠点としての活用
・富士山測候所の歴史的、学問的価値の継承、また、極地高所研究拠点の必要性を考慮しつつ、低コストでの活用が実現できるならば、活用すべき。
・生物学の拠点として。
・大気観測。
・残していくためには、存在を知らしめることが必要。このような大会などでPR していかないと、市民の理解は得られない。広く周知し、市民の同意をとりつける努力が必要だと思う。問3で意見が集まらない、あるいは方向性を示せないの であれば、存在は疑問となる。
・必要性について、やはり全国的な視点で取り上げていくことが重要だと考えます。
もう少しパネルディスカッションの時間があると良かった。
・先人たちの決断と努力により設けられた施設であるので、目的を変えてでも活用すべきである。2・3号庁舎はアルミニウム建築であり、耐久性に優れてお り、維持管理さえすれば長く使える。使って欲しい。
・「極地高所研究拠点」という言葉は一般になじみにくい。この言葉のためかパンフレットを見たときにいまいち関心をひかれなかった。
・是非、一般の人も利用できるような施設にしていただきたい。
・国の女性の必要性を感じた。
・世界でも有数の美しさを誇る富士山の頂上に、この様な施設があるということに驚きました。しかし、自然の形で富士山を保存していくという観点で、ある意 味「人工物」を残すということに疑問が残ります。富士山測候所は、必要性があって建てられたものであり、その用途が無くなったという時点で、元の自然の形 に戻すことも一つの考えなのではないかと思います。この様な人工物を残すということは、「保存する富士山」「利用する富士山」と相反する面での議論とな り、難しい問題だと思います。この会では、残すことを大前提に進められていますが、もし残す形で進められるのならば、慎重に利用方法を検討していただきた いと感じます。
・本日はとても良い内容でした。今後ともかんばってください。
・研究テーマを精査する必要があると思う。
・日本に唯一のものであり、国が管理を検討すべき。(国がバックアップするNPO 等、方法を工夫してもよいと考えます)
・私は二度測候所内を見学させてもらいました。あの様な立派な施設を活用しないとは国家の損失です。
・活用成果を広く県民に知らせること。
・伊藤さんの「自然に逆らわず仕事をする」という言葉が印象的でした。アピール宣言は印刷して配布しても良かったと思います。
・知名度を上げるためにもこういう催しをもっとすべきだと思う。このような大きなプロジェクトは一般の理解と応援が不可欠です。がんばってください。問題 はやはり金の工面でしょう。
・これだけ貴重な施設は国が責任を持って各種研究施設として積極的に活用していくべきである。
・国が主導すべき事業と思う。
・但し、富士宮口からの最後の登り、馬の背は風が強いと危険であり、鎖またはロープで登り下りの補助が必要であり、早急な善処法を要望する。
・維持費用の確保が問題。国民からの寄付を集めたらどうか。
・費用負担は注意すべき。静岡、山梨だけがかぶらないようにしていただきたい。
・測候所があるうちに活用すれば、閉所されなかったのではないか。
・今回は非常に面白く、ためになりました。また富士山に登りたくなりました。ありがとうございました。






問4.その他、ご意見、ご感想がありましたら、自由にお書きください。

・地球規模の環境問題を観測できる適地としての期待は大きい。一方、富士山頂の自然・景観の保護も考慮する必要もあると考える。(測候所の人工物が全くな い撤去した富士山頂の姿も見てみたい気もする)
・是非貴重な場所なので、無駄にしないで利用できるようにして欲しい。
・当時、命がけで建設した貴重な建物を有効に利活用すべき。
・学術的に重要な施設と思うが、一般的な視点ではアピールが難しい。世論を動かさないと存続は難しい。
・富士山エコレンジャーの活動拠点として。
・科学日本の実証として、世界に誇る富士山の極地高所研究の拠点として国を挙げて国策とすべきです。
・6,000〜7,000 万円の維持費は募金で集まるだろう。あるいは宝くじを発行するのもひとつの方法ではないか。
・世界遺産認定に向け、富士山頂、五合目、山麓と世界を結ぶ研究拠点のネットワークを構築し、静岡県の誇れる施設として充実させてもらいたい。
・(浅野氏)医学的見地から高所順応施設としての利用が提示されたが、面積的に実現化されるのか疑問。
・高所順応センターには賛同しかねる。中高年登山者がいきなり海外の4,000mの山に観光気分のブームで登ること自体がおかしい。富士山頂に宿泊施設を 増やせば、環境が破壊されるのではないか。
・気象予報士として来ましたが、今日の講演とは少し離れていますね。
・国立極地研究所の1施設として存続すべき。
・パネルディスカッションにおいて、各先生のお話を大変興味深く拝聴しました。今回、富士山についてのパンフレットをいくつか配っていただきましたが、研 究会について、みなさんがどのように研究をしていらっしゃるかがわかる資料があれば、山頂でどのようなことをしたいのかがより伝わるのではないかと思いま した。
・地震予知に結果を残せるのか疑問。人件費とか他問題点を解決できるか。
・活用するに当たっての財源確保が大きな問題になると思います。何かが一つだけ負うということではなく、産官学のそれぞれが協力できるような体制づくりを 目指して欲しいと思います。
・是非その大パノラマをIT を通して全国民、全世界に広められればと思います。
・講演は非常にわかりやすかったです。
・学術的なものなので、学生を対象とすべき。
・周辺の市町村に詳細に早く県の意向を伝えて欲しい。世界文化遺産も含めて(富士山をとりまく市町村に)。
・富士山を観光資源、利活用することは県人の役割です。人がリピートできる、しやすいよう周辺の環境も含めた整備をお願いしたい。
・現在、富士山頂にて公衆便所(H=3,720m)の建設を行っています。測候所の皆様にも大変お世話になりました。他人事ではないと思い、今回参加させ ていただきました。今後もより有効に活用されますよう心よりお祈り申し上げます。
・国家的プロジェクトとして、国がしっかり責任を持って管理していくことが望まれる。
・話を伺った中で、学問としての役割と気象に必要な情報の一つとなると思った。
・伊藤氏の苦労話に感動しました。立派な施設を生かして欲しい。
・公共の福祉に寄与する研究拠点ならびに公共教育の場としての活用。


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